同軸ケーブル 【coaxial cable】
概要
同軸ケーブル(coaxial cable)とは、電気通信に使われるケーブルの種類の一つで、1本の信号線を中心に周囲を絶縁層、シールド層、被覆層の順に取り囲んだ構造のもの。断面が同心円を重ねた形状になるためこのように呼ばれる。古くからテレビ受像機とアンテナやチューナーをつなぐケーブルとして広く普及し、音響、映像機器の信号伝送用としてよく用いられるほか、コンピュータや通信ネットワークの普及後はディスプレイケーブルやネットワークケーブルなどとしても使われている。
銅などでできた芯線(内部導体)をポリエチレンなどの絶縁体で包み、その周囲を細い導線を編んだ網状の「編組線」(braided wire)と呼ばれるシールド層(外部導体)で包み、最外周をビニールなどの保護被覆で覆った構造になっている。
編組線により静電遮蔽が起こるため、芯線を流れる電気信号により生じる電磁放射の外部への漏出や、外部の電子機器や無線機器、信号ケーブルなどからの電磁波による干渉を防ぎ、信号の減衰やノイズによる乱れを低減することができる。主に用いられるのは特性インピーダンスが50Ω(オーム)のケーブルと75Ωのケーブルで、前者は一般的な無線機のアンテナ接続などに、後者はテレビ受像機とアンテナの接続などに用いられることが多い。
(2024.1.20更新)
通信の用語一覧
10Gigabit Ethernet規格
名称 | ケーブル | 波長 | 距離 | 規格 | 発行年 | |
---|---|---|---|---|---|---|
10GBASE-R | 10GBASE-SR | マルチモード光ファイバー | 850nm | 300m | IEEE 802.3ae | 2002 |
10GBASE-LR | シングルモード光ファイバー | 1310nm | 10km | |||
10GBASE-ER | シングルモード光ファイバー | 1550nm | 40km | |||
10GBASE-LRM | マルチモード光ファイバー | 1310nm | 220m | IEEE 802.3aq | 2006 | |
10GBASE-KR | 電子基板上の配線 | - | 1m | IEEE 802.3ap | 2007 | |
10GBASE-PR | マルチモード光ファイバー (PON) | 上り1270nm 下り1577nm | 20km | IEEE 802.3av | 2009 | |
10GBASE-XR | 同軸ケーブル(HFC/PON) | - | - | IEEE 802.3bn | 2016 | |
10GBASE-W | 10GBASE-SW | マルチモード光ファイバー | 850nm | 300m | IEEE 802.3ae | 2002 |
10GBASE-LW | シングルモード光ファイバー | 1310mm | 10km | |||
10GBASE-EW | シングルモード光ファイバー | 1550nm | 40km | |||
10GBASE-X | 10GBASE-LX4 | シングルモード光ファイバー | 4波長WDM | 10km | ||
10GBASE-CX4 | 同軸ケーブル(4対2芯) | - | 15m | IEEE 802.3ak | 2004 | |
10GBASE-KX4 | 電子基板上の配線 | - | 1m | IEEE 802.3ap | 2007 | |
10GBASE-T | 10GBASE-T | UTPカテゴリ6A以上 | - | 100m | IEEE 802.3an | 2006 |
10GBASE-T1 | 車載ツイストペア(1対) | - | 15m | IEEE 802.3ch | 2020 |