408エラー 【HTTP 408 Request Timeout】

概要

408エラー(HTTP 408 Request Timeout)とは、Webサーバで起きるエラーの種類の一つで、クライアントからの要求の送信に時間がかかりすぎ、規定の制限時間内に終わらなかったことを示すもの。

WebサーバとWebブラウザなどのクライアントの間ではHTTPHypertext Transfer Protocol)という通信規約(プロトコル)でデータ伝送を行っている。クライアントからの要求(リクエスト)に対してサーバは応答(レスポンス)を返すが、その際に現在の状態を示すHTTPステータスコードを通知する。

ステータスコードの400番台は要求に応じられなかったエラーを表しており、408番のエラーメッセージは “Request Timeout” (要求が時間切れになった)である。クライアントからの要求の送信が規定の時間内に行われなかったか、完了しなかったことを意味する。

クライアントがサーバへ接続を確立したが、なかなかリクエストを送信しない場合、サーバは資源を専有されたまま延々待たされ続けることになる。このため、サーバは無通信の状態が一定時間続くと接続を切断して資源を解放し、他のクライアントの接続を受け付けられるように設計されている。

クライアント側の処理やサーバとの間の通信経路上に何らかの問題が生じ、正しく要求を伝送できなくなっている場合、サーバは規定時間待った後に408エラーを通知して接続を閉じる。アクセスを拒否しているわけではないため、クライアントは問題が解消されたら再度接続を確立すれば正しく通信できるようになる。

(2022.1.14更新)

HTTPステータスコード一覧

*1 302はHTTP/1.0では「Moved Temporarily」だった。
*2 413はHTTP/1.1では「Request Entity Too Long」、RFC 7231では「Payload Too Long」だった。
*3 414はHTTP/1.1では「Request-URI Too Long」だった。
*4 416はHTTP/1.1では「Requested Range Not Satisfiable」だった。
*5 418は1998年エイプリルフールのジョークRFC 2324で「I'm a teapot」として定義されていた。
OSZAR »